キャンプの醍醐味の1つといえば、なんと言っても料理!あるいは夜のメインイベントであるキャンプファイヤーではないでしょうか。そして、料理やキャンプファイヤーに欠かせないのが火起こしです。
ブッシュクラフトのように落ち葉や枯れ木を集め、手際よく専門道具を使わずに火起こしができればカッコいいのですがそうもいきませんよね。
実際にはテント設営や料理など、初心者のうちはいろいろと不慣れでバタバタしてしまうことがほとんど。
今回は、キャンプ初心者におすすめしたい「火起こしに必要な道具」を紹介します。火起こしに慣れるまでは、文明の力を有効活用することがおすすめです。ぜひ、楽しいキャンプライフを過ごすための参考にしてください。
<こんな人におすすめ>
- 火起こし道具の基本的な使い方を知りたい
- キャンプにおすすめの火起こし道具を知りたい
- キャンプで上手に火起こしをするコツが知りたい!
1.キャンプで重要な火起こしの道具
キャンプで重宝される作業の1つが火起こしです。焚き火でキャンプファイヤーをしたり、料理をしたりするときに欠かせません。
そんな火起こし道具では、以下のようなアイテムを一般的に使用します。
- ファイヤースターター
- 焚き火台
- バーナー
- 着火剤または小枝・枯葉など
- 火吹き棒、またはうちわ
- その他、手袋
上記以外にも経験を積むことで、独自に必要な便利アイテムが増えていくのでさまざまなスタイルのキャンプを楽しんでみてください。
2.キャンプで重宝される火起こし道具の基本的な使い方
以下からは上手に火起こしをするために使う道具を、それぞれ詳しく解説します。
細分化させるとそれぞれの道具にも複数タイプが存在するので、幅広く使ってみて自分にピッタリなアイテムを探してみてください。
キャンプの火起こしに必要な道具は、それぞれ以下のとおりです。
2−1.キャンプで大活躍の火起こし道具①:ファイヤースターター

ファイヤースターターは、マグネシウム製の鉄棒を削った鉄粉に着火させるキャンプ道具です。コンパクトに持ち運べて、荷物を少なくしたい方におすすめ。初心者でも扱いやすいのが特徴です。
現在では、ダイソーやセリアなどの100均ストアでもファイヤースタターをはじめとしたプチキャンプグッズが販売されています。値段も安いので、お試しとして使用するのもおすすめです。
2−2.キャンプで大活躍の火起こし道具②:焚き火台
現在のキャンプブーム以前から、キャンプサイトや自然保護を目的とした理由で直火厳禁のキャンプ場が一般的。
そんななかで、調理で火を使ったり暖を取ったり、照明としてのキャンプアイテムを使いたいときにおすすめなのが焚き火台です。
1つのアイテムでさまざまな使い方ができるので荷物が多くならないほか、デザイン性の高い焚き火代も多く販売されています。
2−3.キャンプで大活躍の火起こし道具③:トーチバーナー
トーチバーナー(ガストーチ)は直接火を噴射して瞬時に着火できるので、キャンプ初心者でも簡単に火起こしができます。料理シーンで炙り調理に使うこともできるおすすめの道具。
大きく分けると、炭に着火させるタイプ・スモークウッドに着火させるタイプ・料理を炙るタイプの3種類があります。
さらに、噴出口が伸縮するタイプや逆さ状態で使えるタイプを意識して選ぶと、さらに利便性が向上。
2−4.キャンプで大活躍の火起こし道具④:着火剤・ブッシュクラフト
着火剤はトーチバーナーと同じく、キャンプで使われる基本的な火起こし道具の1つ。大きく分けるとジェルタイプ・固形タイプに分類できます。
固形タイプだと、チャコール型・ブロック型・タブレット型、豆炭型に分類され各タイプによって特徴はさまざま。
そのほかにも、荷物を最小限に抑えてキャンプ本来の楽しみを味わいたい方にはブッシュクラフト(自然のものを利用する)もおすすめです。
ブッシュクラフトでは、小枝や枯れ葉などの自然の着火剤を現地調達するのが主流なので、本格志向の方はぜひチャレンジしてみてください。
2−5.キャンプで大活躍の火起こし道具⑤:火吹き棒・うちわ
火吹き棒はピンポイントで焚き火に空気を送り込むことができるので、効率よく火起こしができます。火種に空気を送り込んだり、火が消えそうな部分を集中的にサポートしたりすることが可能。
火力調整にも便利で、キャンプ初心者でも扱いやすいのが特徴です。ロング棒からショート棒タイプまであるので、料理シーンでも大活躍してくれます。
ほかにも、BBQグリルなどを使っているときに広範囲に一気に酸素を供給して火力を高めてくれるのが「うちわ」です。古参のキャンプアイテムでありながら、軽量なのが魅力的。
2−6.キャンプで大活躍の火起こし道具⑥:その他、手袋など
火起こしでは、高温になった焚き火台に触れたり火の粉が飛んできたりするので手袋・トング・エプロンなどの各種火起こし道具も用意しておきましょう。
また調理用・火起こし用などの複数のトングを用意しておくと便利です。SDGsの観点からも、キャンプ終了後には周辺のゴミ拾いも兼ねてゴミ拾い用トングも準備しておくと、より充実したキャンプライフを送れるでしょう。
3.キャンプ道具を使った火起こし方法
キャンプ道具を使う火起こし方法は、アイテムの数だけ存在します。
それぞれの火起こし方法や、どんな方におすすめなのかを解説するのでぜひ参考にしてみてください。
3−1.簡単な火起こし方法ならトーチバーナー!
テント設営などの一通りのサイトコーディネートが終わって、すぐに焚き火を使いたい方にはトーチバーナーがおすすめ。
- トーチバーナーを使う場合は、新聞紙や燃えやすい枯れ葉・小枝などを用意。
- 各種、着火剤が用意できたらトーチバーナーで火をつけましょう。
なお市販で販売されている着火剤を併用することで、さらに効率よく火起こしができます。また、火起こし全般に共通して焚き火陣幕(風除け道具)があるとスムーズに準備できるので、ぜひ用意しておきましょう。
3−2.手軽な火起こしならアシスト道具の着火剤!
ブッシュクラフトで枯れ葉などを使ったり麻ヒモを着火剤にしたりすると雰囲気が出るのでおすすめですが、初心者には着火剤がおすすめです。
- 使用方法は、まず最初に炭を用意。
- 用意した炭に着火剤を乗せたり、炭を縦型にセットして直接ジェルタイプの着火剤を塗りたりします。
- 最後に、炭と着火剤の用意ができたら火をつけて完成。
なかには雨の日に強い防水性を備えたタブレット型の着火剤もあるので、さまざまなタイプを使い分けてみましょう。
3−3.本格準備は専用道具の火起こし鍋
火起こし鍋は、ガスコンロと併用するのが一般的な方法です。鍋底が網目状になっているので、炭を入れてガスコンロでの直火で着火させます。
- 使用方法は、最初にガスコンロに火をつけましょう。
- ガスコンロの準備ができたら、鍋に炭を入れます。
- 鍋と炭の用意ができたら、ガスコンロの火に直接鍋底を当てて着火させれば完了。
2Wayのようにほかの作業に使い回しができない専門的な道具なので、エントリー価格のお手頃タイプがおすすめです。
3−4.効率重視なら火起こし器が頼もしい道具!
火起こし器は効率的にサポートしてくれる火起こし作業に特化した専門道具です。折りたたんでコンパクトに持ち運びできるタイプも多いので、荷物を少なくしたいけど便利アイテムも使いたい。という方にもおすすめできます。
- 使用方法は、最初に火起こし器を展開してください。
- 火起こし器の用意ができたら、筒状の中に炭と着火剤を入れます。
- 炭・着火剤の用意ができてバーナーなどで火をつけたら完了。
3−5.玄人スタイルの火起こし道具ならファイヤースターター
出典:amazon公式HP
ファイヤースターターはロッドと呼ばれるマグネシウム素材の鉄棒をナイフで削り、火口(ほくち:着火後に火種を大きくする燃料)に着火させる道具です。
- 最初に麻ヒモや木クズ、新聞紙などの火口を用意します。
- 火口の用意ができたら、ロッドの鉄粉が一ヶ所に集まるように削りましょう。
- 火口と鉄粉の下準備ができたら、ナイフでロッドを素早く擦って火花を散らして着火。
ファイヤースターターはもっともワイルドで原始的な方法に近いので、キャンプの雰囲気を存分に味わいたい方はぜひ挑戦してみましょう!
4.キャンプ道具で火起こしをするためのコツ
キャンプで上手に火起こしをするコツは、着火剤やトーチバナー、火起こし器などの効果的なアイテムを上手に使い分けることを意識してみてください。
なぜなら、キャンプの火起こしと一口にいってもブッシュクラフトだったりファイヤースターターなどの、やや経験者向けの方法もあるからです。
初心者のうちは、ストレスを少なく楽しむためにも着火剤やバーナーなどの簡単お手軽方法を試してみましょう。
徐々に経験や知識、キャンプ道具などが充実してきたら新しい火起こし方法を試してみるのがおすすめです。
キャンプ初心者のうちは、キャンプそのものを満喫するためにも着火剤などの文明の力を思う存分使い倒していきましょう。
5.キャンプで簡単に火起こしできるおすすめの道具
キャンプで重宝される火起こし道具はさまざまです。
以下では、キャンプにおすすめの火起こし道具をジャンルごとに紹介するので、ぜひ参考にしてください。
5−1.キャンプ火おこしにおすすめの道具①:着火剤
着火剤は、初心者でも比較的簡単に火起こしできる便利な道具です。
特に初心者のうちはテント設営などの慣れない作業も多いので、時短できる部分は効率的に済ませてノンストレスでキャンプを楽しんでみましょう。
なお、おすすめの着火剤は以下のアイテムです。
- CAPTAINSTAG:ビガーチャコール(チャコール型)
- UNIFLAME:森の着火剤(ブロック型)
- LOGOS:ファイアーライター(防水タイプ・タブレット型)
5−2.キャンプ火おこしにおすすめの道具②:ファイヤースターター
ファイヤースターターは、慣れてくると比較的簡単に火起こしできるようになります。しかし、着火剤などを使う場合と比べるとやや経験者向けの道具です。その分、自然本来の魅力を実感しながら火起こしができるのがポイント。
キャンプ経験を重ねて、さまざまな火起こし方法を実践したり楽しみの幅を広げたりしたい方はファイヤースターターの使用も検討してみてください。
ファイヤースターターなら、以下のアイテムがおすすめです。
- CAPTAINSTAG:マグネシウムファイヤースターター
- The Friendly Swede:フェロセリウム ファイヤースターター
- Bush Craft:オリジナルファイヤースチール
5−3.キャンプ火おこしにおすすめの道具③:焚き火台
焚き火台はキャンプ料理、キャンプファイヤー、秋冬キャンプや春キャンプの夜に暖を取ることができる多機能型の道具です。
コンパクト化されたものから大型タイプのものまでさまざま。
テント泊のキャンプを楽しみたい場合は、テントや寝袋と並ぶ必須道具になるので、ぜひお気に入りの1品を探してみましょう。
なお、初心者におすすめできる焚き火台は以下のとおりです。
- Coleman:ファイアーディスク
- CAPTAINSTAG:ファイアグリル
- snowpeak:焚き火台
6.キャンプでおすすめの火起こし道具:まとめ
今回はキャンプにおすすめの火起こし道具を紹介しました。
一口に火起こし道具といっても、バーナーや着火剤、ファイヤースターターなどのさまざまなアイテムがあります。
火起こしはキャンプに欠かせない作業の1つであり、今回紹介した道具を使うことでスムーズな火起こしが可能です。
経験者のように、スマートに格好よく火起こしをするためにもぜひ今回の内容を参考にしてみてください。